目次
鍼(はり)治療とは?
鍼治療とは、どんなものかをご存じでしょうか?
鍼治療とは
“はり”を使い、身体の不調を改善する物理療法の一つです。
ここ数年で、“東洋医学“や”ツボ“など鍼灸治療にまつわる内容がテレビ番組などで取り上げられ、目にすることも増えてきました。
皆様も一度は鍼灸治療というものを見たり、聞いたりすることがあるのではないでしょうか?
しかし、鍼灸柔整新聞の発表では、”2022年度における年間受療率が鍼灸で5.7%”と言う結果でした。
2022年度の鍼灸の年間受療率が5.7%であることが分かった。明治国際医療大学学長・矢野忠氏を班長とする調査研究班らが実施した。
引用:2022年度の鍼灸受療率5.7%、前年度より微増
鍼治療を受けたことのない方に鍼灸のイメージを調査したところ、
「イマイチどんな治療なのかイメージがつかない」「怖い、痛そう」「怪しい」
といった印象をお持ちの方が多いことがわかりました。
当院に来院された患者様の中にも、最初は上記のようなイメージをお持ちの方も多くいらしゃいました。
しかし、実際に鍼を受けて頂いた患者さんからは
「はりはもっと太いかと思っていた」「痛くなかった」「長年付き添った腰痛が楽になってきた」
などのお声を良く頂きます。 イメージと実際の感想にギャップがある鍼治療。
今回は、そんな鍼治療を徹底的にご紹介させて頂こうと思います!!
鍼治療の概要
まずは鍼治療がどういったものなのか、その成り立ちから現在どんな使われ方をしているのか見ていくことで理解していきましょう!
『鍼の歴史』
鍼治療は約2000年以上前に中国で発展し、東アジア一帯に広く普及していきました。
元々「痛い所を温めたら良くなった」「ケガをした所の膿を石で刺して排出して手当をした」という行為から始まりました。
昔、腰痛持ちの狩人がいました。そんな狩人が狩りに行った際、転んでしまい、足から流血するような怪我してしまいました。狩りから戻り、足の処置をしている時に狩人は、腰の痛みを感じていないことに気がつきました。
上記のお話は、鍼灸治療の始まりを説明するのに、鍼灸師界隈でよく聞く話です。
痛みがある時に、適切な場所に刺激を与えると痛みが取れるよという意味があります。
(*諸説はありますが、、、)
東洋医学の始まりは、おばあちゃんの知恵のようなことから始まりました。
「風邪の時は首にネギを巻け」「怪我には唾をぬれ」
このような、知識を何千年と語り続けられ、効果のあるものだけが残り医学として確立してきた経験医学とも言われるのが“東洋医学”です。
その東洋医学の中でも、はりを使った治療がはり治療となっているのです。
『現代』
長い歴史の中で、広く用いられ使用されてきた鍼灸治療は、“東洋医学的”な経験をもとにした治療がされてきました。ただ、現在は医学的な研究が進み体の仕組みや働きが具体的に判明しました。
そして、はりを刺した時に身体ではどんな働きがあり、どんなメカニズムで効果が出ているのか研究され、“なんかよくなるな“から”こういう理由からよくなる“に変わっていきました。
これは些細なことかもしれませんが、術者にとってはとても大きく、なんで良くなったのかがわかると、再現性が出てきます。
再現性が出ると、幅広い方のお悩みに寄り添うことができます。
そしてWHO(世界保健機構)にも効果が認められる程になってきました。
鍼灸は、慢性的な痛み(肩こりや腰痛だけではなく)、スポーツのケアや病院での緩和治療の一つとして用いられることも増え、代替治療として使用されることも増えてきました。
また、美容業界などにも用いられており、最近では美容鍼灸がSNS上でもよく見かけることができます。
鍼灸が効果的と言われている病気(適応疾患)
鍼灸治療が効果的とされる代表的な疾患について確認していきましょう!
整形外科疾患
腰痛、五十肩、テニス肘、肩こり、寝違い など
消化器疾患
便秘、下痢、胃下垂 など
婦人科疾患
生理不順、不妊 など
小児科疾患
疳の虫、夜泣き、気管支喘息 など
WHO(世界保健機関)ではその他様々な症状に対して効果が期待出来ると発表しています
鍼治療の効果
鍼治療は以下に挙げているような効果があるため、それぞれの症状を改善することができます。
血流の改善
鍼を打つ事で体内にある血管を広げる働きを持つ物質が放出され、血管を広げて血流を改善してくれます。硬くなった筋肉は血流が悪く、痛みの原因になっています。血流が改善する事で痛みの軽減につながります。
自律神経の調整
身体に対する鍼の刺激が自律神経の働きを調節してくれます。消化器の働きを活発にする、呼吸の調整、血圧の調整をするなどの効果が期待できます。
免疫力向上
鍼を打つと体に微細な傷がつきます。その傷を治そうとする働きが活発になります。
定期的に鍼治療を行う事で免疫系の働きが活性化され、風邪などの予防になります。
体質の改善
身体の過剰な反応を抑えたり弱っている機能を高めたりする効果があります。
アレルギー反応を抑えたり、お顔などではお肌のターンオーバーの周期を早めたりします。
鍼治療で実際に使う鍼って?
それでは実際に治療が行われるときはどんなものが使われているのでしょうか。鍼についての理解を深めていきましょう。
『素材』
まず鍼の素材についてですが、金、銀、ステンレスの三種類でつくられています。
昔は金と銀の素材を主に使っていましたが、現在はステンレスで出来た鍼が主流になっています。
ステンレスの鍼は丈夫で使い捨てなので安心安全に使用できるメリットがあります。
『長さ・太さ』
次に、一般的に使用頻度の高い鍼の長さと太さをご紹介します。
長さ
10mm~150mm
私たち鍼灸師は、“mm”(ミリメートル)ではなく~寸、~分という鍼特有の呼び方をします。
1寸=30mm
3分=10mm
(例)40mm=1寸3分

と、言う事は童話の一寸法師は3㎝ということになりますね(笑)
太さ
0.10mm~0.50mm
長さと同じく太さを表す単位がmmの他に 番(ばん)、号(ごう)と表記されます。
(例)1番鍼=16号鍼(直径0.16mm)
2番鍼=18号鍼(直径0.18mm)
よく同じイメージを持たれやすい注射の針は0.4㎜~1.6㎜です。

結構太さにも違いがありますね!
『種類』
鍼は用途に応じて使う鍼が異なります。用途によって使い分けている色んな鍼を紹介いたします!
お顔に刺す鍼
短く細い鍼を使います。鍼の当たりが柔らかく主にお顔に使います。刺激に敏感な方でも優しく治療できます。



0,2mの鍼シール
見た目はピップマグネループをイメージすると分かりやすいと思います。はり治療の効果を持続的に出すために使用をします。

鍼の刺激が怖い方や、過敏な方にはまず、こういった細く短いはりを使用させていただきます。スポーツ現場で利用されることも多いです。日常生活を送りながらも治療効果を持続できるのがメリットです!
刺さない鍼
鍼治療と言いながら刺さないタイプの鍼があるんです!主に生後二週のお子様から小学生までを対象に使用する事が多いですが、鍼刺激に弱い方に対しても使う事が出来る鍼です!

鍼治療は鍼と別のものを組み合わせて行うことも!
ここでは鍼にプラスの要素が加わった鍼の使い方を紹介します。

鍼+電気
身体に刺した鍼に電気を通電する治療です。電気の力で動きの悪い筋肉を動かしたりする際に使います!
皮膚に貼るタイプの電気治療器との違いは対象の筋肉に直接電気刺激を入れる事が出来るので低い電気刺激で負担も少なく治療が出来ます。
鍼+お灸
お身体に刺した鍼の頭の部分に艾(もぐさ)と言われるお灸をくっつけて行う治療です。身体の奥の方まで温める事が出来ます。お灸と鍼のハイブリット治療です!

鍼治療での保険の使い方
鍼灸治療を保険を利用して受けることができます。保険で治療ができる疾患と受ける際の手順を確認していきます。
『保険の適応が可能な疾患』
| 神経症 | 坐骨神経痛など |
| リウマチ | 膠原病を含めた慢性の関節の病気 |
| 腰痛症 | 慢性の腰痛 |
| 五十肩 | 肩関節が痛く、腕が上がらないもの |
| 頚腕症候群 | 頸から肩、腕がシビレや痛むもの |
| 頸椎捻転後遺症 | むち打ち症などの後遺症 |
上記の疾患に限り鍼治療は保険を使っての治療が可能になります。
『保険開始までの流れ』
保険を使って鍼治療を受けるにはかかりつけ医の同意書が必要です。
保険での受診までの手順
まずはお近くの鍼灸院にお身体のご相談をしてみて下さい。
お身体の現状を確認した上で、保険適応の疾患と判断できれば、
かかりつけ医の先生に対して同意依頼書を作成します。
同意依頼書をかかりつけ医の元に持っていき同意書を書いていただきます。
※同意をするかは医師の判断になりますので、必ず同意書を書いていただける訳ではありません。その場合は保険適応疾患であっても自由診療になります。
鍼治療の注意事項
鍼治療を受ける前に、以下の状態の場合は一度医師又は鍼灸師の先生に相談してみましょう!
鍼治療を受ける前に確認が必要な状態
妊娠初期
悪性腫瘍が見つかった場合
緊急時又は外科的処置が必要の場合
出血性の疾患をおもちの方

上記の場合「絶対にダメ!」と言う訳ではありませんが、時期や場所によっては鍼治療を避ける必要があります!
鍼治療後のケア|倦怠感は好転反応
鍼治療を経験された方の中では、治療後に軽い貧血や倦怠感と言った反応が出たという方がいらっしゃると思います。
これは鍼治療が身体に合わない訳ではなくお身体が改善に向かっている反応です!
これを好転反応と言います。
とは言っても、心配だと思いますのでこの様な反応があった際は次の事に気を付けましょう!
水分をしっかり摂る
血流が良くなる事で老廃物が流れるので水分 を良く取り体外に出しましょう。
横になって安静にする
貧血になった場合は横になり全身に血液が回りやすくなる様にしましょう。
長風呂は避ける
血流循環が良くなるのでのぼせやすくなります。
飲酒を避ける
長風呂と同じで酔いが回りやすくなります。
当院 鍼灸院 翠〜みどり〜にできること
当院ではすでに腰痛でお困りの方の痛みを改善する「治療」から、発症しない為の体づくりの為の「予防(ケア)」を併せて行います。
身体の状態、取り巻く環境を細かく確認し、原因を見つけ1人1人にあわせた施術を行います。
「鍼治療」
鍼治療には傷ついた組織の修復を促したり鎮痛作用があります。
又、張り感の強い箇所の筋肉の緊張の緩和に効果が期待できます!
「ストレッチ」
柔軟性の低下した筋肉を対象にしたストレッチを行います
筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を広げ、投球時の肩への負担を軽減するします。
「トレーニング」
筋力不足の筋肉を対象にして行います。
筋力不足による関節への負担を軽減する目的があります。
気になることが少しでもあればぜひご相談してください。ご予約・ご相談方法は電話・公式LINE・お問合せからご連絡いただけます。
045-900-4827 公式LINE Instagram お問い合わせ
まとめ
今回は鍼治療について大まかに解説しましたがいかがでしたでしょうか?
勿論、鍼治療は「何にでも効く万能な治療」と言う訳ではないです。
ですが、「今まで何をしても良くならない」「身体のケアをしたい」「体質の改善がしたい」など力になれることは沢山あります。
どこに相談して良いかわからないお身体のお悩み、ぜひ鍼灸師に相談してみてください!