スポーツ鍼灸

中学生にこそ多い腰痛に悩む野球選手の特徴と原因を解説

野球をやっている人、やっていない人、様々な人が悩む腰の痛み。スポーツをしていて使い過ぎてしまう、逆に同じ体勢を長時間とって固まってしまうといったように色んな原因が考えられます。

そういった腰痛の中でも、野球をしている人に多い腰痛はどのような特徴があり、何が原因なのかを徹底解説していきます。
ひどい腰痛は持病となり、現役引退後も一生付き合っていくことになる恐れもあります。
是非最後までご覧ください。

野球選手に多い腰痛ってなに?

中学生や高校での部活動をしている学生からプロ野球選手まで多くの選手を悩ませる「腰痛」。

野球は「投げる」「打つ」という動作から腰痛になる選手の数が各スポーツと比べてトップクラスに多いと言われています。

意外にも思われるかもしれませんが、特に中学2年生から症状の発症率が極端に増加します!

なぜかというと、この時期では成長期による身体の急な成長と競技レベルの向上練習時間の増加など様々な要因が重なる事が考えられるからです。

野球で見られる腰痛の原因3つ

野球選手が起こしうる腰痛には以下の3つの視点で原因を考えることができます。

  • 選手の身体の状態
  • 環境
  • 時期

1つずつ見て行きましょう。

『選手の身体の状態』

選手の身体の状態」の視点では以下のようなことが考えられます。

筋肉量が少ない
バランスが悪い
プレーがデタラメで力任せ
ケアを怠っている
トレーニング、ランメニューをサボっている
精神的な不安定

特に中学・高校などで野球をしている学生は身体が出来上がる前で、筋肉や体のバランスが十分でないケースが多くあります。

その上に、身体の使い方や身体を強くするためのトレーニングの知識も整っていないことで腰痛を誘発してしまうことに繋がってきます。

『環境』

環境」では主に練習環境となるグランドの状況や、練習の内容を決定していく指導者やチームの人数・ポジションなどによってもその影響が変わってきます。

グランドの状況
指導者
チーム状況

『時期』

時期」という点も腰痛を引き起こす要因となります。

年齢ということはこれまでも取り上げてきていますが、たとえば冬などで身体がほぐれにくくなる季節では通常よりも痛めてしまうリスクも高くなります。

年齢
学年
シーズンOFF

またこれら要素のどれか1つだけに当てはまることは少なく、いくつかの原因が複雑に絡み合うことで、身体に疲労が蓄積され発症に繋がってしまいます!

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たかが腰痛と捉え、休めば治ると考えているかもしれませんが、その考え方自体が間違っている恐れがあります。
本当に休めば治るものなのか、ちゃんと向き合ってください。

野球で見られる腰痛の症状

それでは野球の中ではどんな腰の痛みが生じるかといったポイントは下記です。

腰痛の軽い症状としては

腰の違和感や動かしづらさ
張り感
運動後の痛みや重さ

などが挙げられます。

そしてさらに状態が悪くなる

運動をしていない時でも痛い(安静時痛)
腰部やお尻、足へのシビレ(神経痛)

といった症状も診られる様になります。

こういった腰の痛みや症状は損傷している部位が大きく関わります。部位として大きく分けて3つに分けられます。

こちらの腰痛パターン3つについては後ほど詳しく解説させていただきます!

痛い場所はどこ?腰の構造

腰痛のパターンを見ていく前に、そもそも腰はどんな骨や筋肉がついているのか確認して行きましょう。理解することで自分がどの部位を痛めているのかを把握するときに役に立たせることができます。

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ちなみに、解剖学的な定義としては「高さの幅は第12肋骨下縁から骨盤の上縁のラインまで」となっています。これでは伝わりにくいので、一つずつ見ていきましょう。

腰を支える骨

腰を支える骨には以下のものが挙げられます。

腰椎・・・5個

仙椎・・・5個

第12肋骨

骨盤

腰の動きに関わる筋肉

体幹の前屈をするときに働く筋肉

身体を前に倒す時に使う筋肉は、以下の2つが挙げられます。

腹直筋
腸腰筋

体幹の後屈をする筋肉

今後は身体を後ろに反らせる動作を行うときに使う筋肉は以下の2つを主に使います。

脊柱起立筋
多裂筋

体幹を横に倒す筋肉

身体を横に倒す時に使う筋肉はイメージしづらいかもしれませんが、以下のような筋肉が動いています。

内腹斜筋
外腹斜筋
腰方形筋

体幹を捻る筋肉内腹斜筋

最後に身体をひねる動作についても以下の筋肉が動いています。

内腹斜筋
外腹斜筋

あなたは大丈夫?腰の疾患

構造を理解して頂いた上で、それらのどこに問題が起きたら治療が必要になるのか損傷組織に分けながら説明をしてまいります。

に異常があるパターン

始めに骨に異常があるパターンについてみていきます!

分離症、すべり症

まずは、分離症・すべり症についてです!

病態

病態としては以下の2つです。

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上記の2つは必ず併発するとは限りませんが併発したものを腰椎分離すべり症といいます!

原因

分離症・すべり症の主な原因としては、

になります。

症状

分離症・すべり症の主な症状としては以下のことが考えられます。

整形外科的治療期間

分離症・すべり症では、初期の段階でも運動までに2~3ヵ月の安静が必要とされることが考えられ、約1年程度の経過観察を行うことになります。

好発年齢

分離症・すべり症は、成長期に診られやすく、特にスポーツ選手に多く診られます。

関節に異常があるパターン

次に関節に異常があるパターンについて確認していきましょう!

椎間関節性腰痛

椎間関節性腰痛というものについて見ていきます!

病態

椎間関節性腰痛の病態としては、


になります。

原因

椎間関節性腰痛の主な原因としては、

になります。

症状

椎間関節性腰痛の症状は急性と慢性により、以下のようなものがみられます。

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慢性的な症状では、筋肉の硬さが強くなったり、姿勢不良になりやすく関節に負担が増えることで発生します!

整形外科的治療期間

椎間関節性腰痛は、痛みが緩和するのに1~2週間程度とされています。

好発年齢

 特になし

椎間板性腰痛

次に、椎間板性腰痛についても解説していきます!

病態

椎間板性腰痛の病態は、


となります。

原因

椎間板性腰痛の主な原因としては、

が考えられます。

症状

椎間板性腰痛での症状は主に「運動時の痛み」と考えられます。

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特に前屈をした状態で痛みを感じやすいことが多いです!

整形外科的治療期間

 椎間板性腰痛では、痛みが緩和するのに1~2週間程度かかるとされています。

好発年齢

 特になし

椎間板ヘルニア

関節に異常があるケースとして、次に椎間板ヘルニアについて見ていきましょう!

病態

椎間板ヘルニアの病態としては以下のようになります。

原因

椎間板ヘルニアの主な原因は

などが考えられます。

症状

椎間板ヘルニアの症状は以下のようになっています。

整形外科的治療期間

椎間板ヘルニアでは、初期の場合で1~3ヵ月の治療期間が必要と考えられていて、長くかかると6ヵ月~1年程度を必要とする場合もあります。

好発年齢

椎間板ヘルニアは、比較的若い世代に多く発症し、また特に男性に多いのが特徴です。

脊柱管狭窄症

関節に異常があるケースの最後として、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を解説します!

病態

脊柱管狭窄症の病態としては以下になります。

原因

脊柱管狭窄症の主な原因としてはこちらになります。

症状

脊柱管狭窄症では以下のような症状がみられます。

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また、重症な場合だと排泄異常などが診られることもあります。

整形外科的治療期間

脊柱管狭窄症では、手術などをした場合、10日程度で退院してリハビリなどで経過観察を行うといった治療の流れが考えられます。

好発年齢

脊柱管狭窄症は、40歳以上の男性に多い症状です。

筋肉に異常があるパターン

最後に筋肉に異常があるパターンを見ていきます!

筋・筋膜性腰痛

ここでは、筋・筋膜性腰痛について確認します!

病態

筋・筋膜性腰痛の病態は、


となります。

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この病態が発生するまでに、腰背部、臀部の筋に対する長期的な負荷がかかっていることが考えられます。

原因

筋・筋膜性腰痛での主な原因は

ということがみられます。

症状

筋・筋膜性腰痛では急性・慢性で以下のような症状が見られます。

整形外科的治療期間

筋・筋膜性腰痛は、1週間程度の治療期間が考えられます。

好発年齢

特になし

腰痛へのケアとトレーニングをしよう!

腰の筋肉をケアするためのストレッチ

1.体幹・お尻のストレッチ

ステップ1 上向きに寝て片方の足の膝を曲げます

ステップ2 曲げた足の膝の上に反対の足を組みます

ステップ3 曲げた足の太ももに手を回し身体側に引いていきます

2.太ももの後ろのストレッチ

ステップ1 上向きに寝ます

ステップ2 伸ばしたい方の足を曲げます

ステップ3 曲げた足に手を回し身体側に引いていきます

3.太ももの前側のストレッチ

ステップ1 片膝立ちの姿勢をとります

ステップ2 後ろの足の足首を持ちお尻に踵を付ける様に引き寄せます

<ポイント>
膝の下にはタオルなどを引きましょう

4.インナーのストレッチ

ステップ1 片膝立ちになります

ステップ2 身体を前の足に近づけます

ステップ3 身体を外側に倒します

腰痛予防トレーニング

1.腹筋

方法1

・四つん這いの姿勢をとる
・片方の腕を前に出す
・出した腕の反対の足を上げる
・片手、片足を上げた状態でキープ

方法2

・プランクをとります
・そこから片足を上げてキープします

<ポイント>
足を上げる際、なるべく身体と水平になるようにしましょう。

2.殿筋(お尻の筋肉)

方法1
・うつ伏せに寝る
・片方の足の膝を曲げる
・上に蹴り上げる様に足を上げる

鍼灸院 翠〜みどり〜にできること

当院ではすでに腰痛でお困りの方の痛みを改善する「治療」から、発症しない為の体づくりの為の「予防(ケア)」を併せて行います。

身体の状態、取り巻く環境を細かく確認し、原因を見つけ1人1人にあわせた施術を行います。

「鍼治療」
鍼治療には傷ついた組織の修復を促したり鎮痛作用があります。
又、張り感の強い箇所の筋肉の緊張の緩和に効果が期待できます!


「ストレッチ」
柔軟性の低下した筋肉を対象にしたストレッチを行います
筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を広げ、投球時の肩への負担を軽減するします。


「トレーニング」
筋力不足の筋肉を対象にして行います。
筋力不足による関節への負担を軽減する目的があります。

気になることが少しでもあればぜひご相談してください。ご予約・ご相談方法は電話・公式LINE・お問合せからご連絡いただけます。

045-900-4827 公式LINE Instagram お問い合わせ

最後に

今回は、学生スポーツに着目して、腰痛についてのブログを書きました。

しかし腰痛で悩むのは全世代に共通することだと思います。

そして、その腰痛を抱える人の中でも若い頃の無理がたたってという方も少なく有ません。

私もそのひとりです。

私は中学生の頃に腰を痛めてしまいましたが、しっかり治すことなく誤魔化してきてしまいました。

そして、今でも定期的に痛むことがあります

学生スポーツは時間が限られていまいます。怪我をしたら焦る気持ちもすごくわかります。

だからこそ、しかし大事な時にしっかりとパフォーマンスを発揮するために症状が軽いうちからケアをしてください

このブログを通して、そんなことが伝わればいいなと思います。

吉村 粧文

鍼灸院 翠〜みどり〜 院長 / 鍼灸師

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